INTERVIEWインタビュー
私たちの生活に必要不可欠なサーミスタをつくる、 世界トップシェアの会社
Segawa Takeshi
瀬川 武史
技術部 技術部 FA課 FA係
2019年新卒入社 八戸工業大学工学部システム情報工学科卒
FA課で機械設備の組み立て・設計を担当し、現場のスタッフがより効率よく働けるように機械設備の導入や作業工程の改善を行う。芝浦電子グループが海外展開している拠点の内、中国のシャンハイとトンガン、タイの3工場の機械を青森芝浦電子で製作している。
モノづくり業界の中でも、私達の生活に密接するサーミスタの存在
地元就職を希望していた私に当社を勧めて下さったのは、学生時代のバイト先の知人の奥様でした。早速、青森芝浦電子のホームページを調べてみると、サーミスタという温度センサの電子部品を製造している会社で、サーミスタとは熱を敏感に感知し電気抵抗を変化させる温度センサの事でした。サーミスタは、私達の身近にある家電やエアコン、自動車など様々な製品に使われており、私達の暮らしを支える重要な部品である事が分かりました。温度センサの業界は需要が高まっていて不景気の中でも業界が成長している事や、当社は世界でもシェアがダントツに高く業界内で安定している事を知り、そして何よりも昔から興味があるモノづくりの業界だった事もあり、当社一択で就職活動をスタートさせ、無事入社する事ができました。
コンマ1mmの世界~技術者の腕がダイレクトに製品に反映される~
当社は小さい電子部品を製造しているので、私が学生時代に経験していたモノづくりとは違い、機械の組み立てもコンマ1mmの世界です。担当者の技術次第で製品の寸法が数センチ単位で変わってしまうので、私たちFA課の仕事は大変重要な役割を担っています。入社当初は、覚える事も沢山あり繊細な作業が難しく感じた事もありましたが、色々な知識を吸収する事は楽しいですし、難しい作業程やり遂げた後の達成感が得られるので、それが更なる自信に繋がっていきます。当社には、「パートナー制度」といって入社後2年間は、年齢の近い先輩社員が付いてマンツーマンで指導してくれる教育制度があります。経験豊富で優しい先輩方が一から丁寧に教えてくれるので、楽しく仕事を覚える事ができます。
私だけの設計のオリジナル教科書
入社前の私の勝手な想像では、モノづくり業界は残業が多く、少し大変なイメージがありましたが入社してみるとそんな事は一切ありませんでした。残業が当たり前の会社ではなく、自分が担当している仕事が終わらない時に限り、上司に申告して残業を許可してもらいます。自分のやり方次第でいくらでも定時で帰る事ができるのです。FA課のベテラン上司は、デキるお兄さん的存在で私たち若手社員の育成に注力して下さっています。例えば、私が作成した設計図に間違いがあると口頭で指摘するのではなく、全て記録に残るように赤字で修正してくれます。修正履歴が蓄積され、設計のオリジナル教科書として私の手元に残り必要な時に見返す事ができるので、上司にはとても感謝しています。
社員の成長を支援してくれる充実した教育制度
当社は通信教育や社外研修などの教育制度が整っているので、本人がやる気さえあればスキルアップが可能な環境下で仕事ができると思います。仕事をする上で必要なスキルなので費用はもちろん会社負担ですが、社員の成長を支援してくれる会社の方針がとても有り難いです。私は入社1年目に、CAD(コンピューターを用いて設計するソフトやシステム)の社外研修と、PLC制御(機械を自動的にコントロールするためのプログラム)の通信教育を学び、実際に日々の業務で活かす事ができています。教育制度の利用には制限がないので、向上心があればいくらでも研修を受ける事が可能です。研修内容も豊富ですので未経験者でも安心して受講できる研修もありますし、私は翌年には更にレベルアップした内容の研修を受講する予定です。
夢は・・・大きな機械設備の設計を1人で担当すること
入社1年目は、機械の構造を知る事からスタートし機械設備の組み立てを学びました。機械が完成するまでに3ヶ月~半年程かかるのですが、その間作業をしていると、まるで機械が我が子のように思えてきて愛着が湧いてくるのです。その機械が現場に設置され部品が量産されているのを見た時に仕事のやりがいを感じる事ができたのと同時に、私たちの生活に欠かせない身の回りの様々な製品に自社のサーミスタが使われているという事がモチベーションにも繋がりました。 現在は機械の組み立て以外にも、現場の作業工程の改善に関わる設計も担当しています。少しずつ機械の自動化を導入しては、現場のスタッフの意見を吸い上げ、より作業がしやすいように改善しています。今携わっている業務を早く覚え一人前の社員として自立し、ゆくゆくは大きい機械設備の設計を1人でこなせるようになるのが目標です。
親世代が守り続けてきた地元の祭りを次世代へつなぐ
そもそも地元で就職したいと思った理由は、地元の祭りを守り続けてきた父親の存在があったからです。父は昔から地元五戸町の秋祭りの山車の製作をしていて、私が物心ついた頃には、父の影響で一緒に祭りに参加して山車を引っ張っていました。父は、「伝統ある地元の祭りを子供たちにも経験させたい。」と言ってこれまでずっと頑張ってきていましたが、そんな父がある時、「いずれこの祭りを継ぐ人は居なくなり廃れて無くなってしまう・・・」と寂しそうに話しているのを聞き、今度は自分たちの手で次世代に繋げていかなくてはいけないと強い使命感にかられたのを覚えています。これをきっかけに大学に入った頃から手伝い初めて今に至りますが、だからこそ地元を出たくなかったと言っても過言ではありません。そんな私にも今年(2019年)の10月に男の子が誕生したのですが、近い将来、自分の子供が大きくなったら、3世代で山車を引っ張るのが今からとても楽しみです。